市民活動支援について
訪問看護の看護師として地域医療、地域福祉に携わった経験などから、多くの福祉問題には行政の力だけでは対応できない、市民もともに担う時代だと思い、6年にわたりボランティアコーディネーターとして活動し、2003年にNPOを支援する中間支援団体「NPO法人おおきな木」を立ち上げました。その経験から市民活動支援センターの必要性を当時の市長に提言し、2003年に開所の運びとなりました。議員としても、市民一人ひとりが身近な社会的課題を捉えて、その緩和と解決に向けた行動を自ら行えるような環境づくりを行い、またそうした活動をしている団体を応援するという形での助け合いの輪を広げていき、支え合うコミュニティーを創り上げていきたいと考えています。
日光市では、こどもの虐待問題に対して、市とNPOの協働など全国的にも例をみない活動が展開できています。これは私が市民活動支援センター勤務時に担当課から受けた相談から始まりました。平成16年4月に成立した「児童虐待の防止等に関する法律の一部を改正する法律」(以下「平成16年児童虐待防止法改正法」という。)において、児童虐待に係る通告先として市町村が新たに規定されました。これを受けて担当課の方が市だけでは子どもの虐待通報受けても、十分な対応が出来ないと危惧を持っていました。そこで私に市と協働で子どもを守るサービスを提供してくれるNPOの設立をして欲しい、虐待通報に耐えられる市のシステムの研究依頼でした。そこで全国調査し三鷹市の虐待対応と東京都の弁護士会の事例を調査に担当課の方々とNPOだいじょうぶの理事長になった畠山さんと共に行きました。
この事例のように市民一人ひとりが身近な社会的課題を捉えてその緩和と解決に向けた行動を自ら行い、またそうした活動をしている団体を応援するという形での助け合いの輪を広げていき、支え合うコミュニティーを創り上げることが重要です。
日光市では、市民活動支援センターは市役所と別の建物にありますが、視察に行った岡山NPOセンターは、地域連携センターとして市役所の中にありました。地域連携センターでは地域の課題解決力を高めることを支援することを目的に、主に以下の2点に取り組んでいます。
1.社会課題の解決を目指すことを共通の目標として「様々な主体が共に取り組む」プロジェクトの形成や仕組み化、その運営を支援させていただきます。(コレクティブインパクトの実現)
2.「組織をより社会課題解決型に変える」「社会課題解決型の取り組みを強化する」組織の変化や強化、進化と深化を支援させていただきます。(課題解決型組織の形成支援)
更に岡山NPOセンターは市長がかわるたびに市長へ市民活動への熱意を聞くために質問書も送っているとのこと。市との協働の本気が伺えました。今後はこのような提案もしていきたいです。
委託するだけでなく、 市民活動支援センターの果たす役割の理解を!
日光市議会での一般質問
平成28年第3回定例会
市民活動支援センターの現状と今後について
(1)(仮)文化創造館建設に伴う影響について
(2)市民活動支援センターの役割について
(3)協働について
市民が主役のセンターで説明会がない!市民の声を届ける
実現できたこと
市民活動支援センターが建て替えの時に利用者団体への説明会がありませんでした。担当課に相談し2回の説明会実施となりました。