日光市の財政状況について

当市の財政状況は2030年までの長期財政の収支見通しのとおり、2027年には財政調整基金など主要な基金が枯渇し、赤字財政となることが見込まれます。この主な原因は、合併によって肥大化した公共施設の削減が思うように進んでおらず、その維持管理費等の負担が重いこと、地域特性が異なる5つの基礎自治体が合併したことが、さまざまな市民ニーズに対応するための補助制度の新設や拡大につながり、新たな財政需要が増加したことなどが挙げられます。

また、予想を上回る人口減少による市税等の減収予測が、財政健全化指標である将来負担比率等の算定には反映されていないこともあり、短期的な財政見通しだけでは、実質的な将来予測が困難であった点も挙げられます。

これらのことからも、財政基盤の安定性の確保の観点において、現状の当市の財政規模は、残念ながら膨張していると言わざるを得ません。このまま、何の対策も講じなければ、財政状況の改善は望めず、まさに「待ったなし」の状況と言えます。

公共施設マネジメントの推進、補助金の適正化、新たな財源の確保など抜本的な改革が必要です。現場をまわると無駄な歳出が見られます。市民の利益になっていないものを見直す時期です。決算・予算審査は紙ベースの精査にとどまらず、日ごろから疑問に思う現場を歩いています。

今後の改革には市民の理解なくして進められません。そのために財政危機宣言を出して市民に広く周知してくれるよう求めています。

日光市議会で行った一般質問

平成30年第4回定例会
行財政改革の推進について

  1. 財政状況とその対応について
  2. 行財政改革の周知について

令和29月定例会
人材育成について

  1. 業績評価や目標管理の役割や効果、課題について

  2. 担当所管の外郭団体の運営状況の把握と目標達成における市の責務と改善提案について