活動報告/日々の考え

日光市のまちづくりに参考になる事例や、
私自身が学ぶ必要を感じることなど、
視察や取材に行ったり、勉強会に参加したり…。
そんな日々の考えや活動を発信します。
2023年6月のブログ記事一覧

99%のフェミニズム。。。この題名で撤退する人、ちょ待て(←キムタク風)

私たち一人一人には社会を変える力がある 『絶望を照らす光となる』   去年までの議員経験、去年から今年の選挙応援で、闇を見ていたそんな日々に一筋の光を見いだせた至福の日となった、5月5日 この日ウィメンズコンベンションが東京で初めて開催された。丸1日ジェンダー平等やフェミニズムについて考えた日。これからの道標と出会った記念の日となった。なので皆さま、これは女性問題でなく、男性への影響も多いので詳細に書きます! 参加者は200名。主催はウィメンズマーチをきっかけにジェンダー平等やフェミニズムに関心をもった人たちと、これまで活動を続けてきたフェミニストアクティビストたち。 「ウィメンズコンベンション」は、ウィメンズマーチをきっかけにジェンダー平等やフェミニズムに関心を持った人たちと、社会課題についてフェミニズムの視点から取り組んできた人たちが交流し、学び合い、これからのフェミニズム運動を共につくっていくためのイベント。 このイベントをフェミ議連で知り、GWだし(なんの予定もないのに)と悩んでぎりぎりにPeatixで申し込みコンビニ決済した。悩んだ理由はリアル参加だったから。つい最近選挙で沼津へ行き、帰り際孫に会いに東京に行ってたし。コロナ禍でリモートで慣れたのにリアルかめんどくさいなと。 がG7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合が日光市で6月24・25日に開催される。それに伴い県でG7栃木県・日光男女共同参画・女性活躍担当大臣会合応援事業が募集されており、応募できないかと企画を探していた。なら行くしかないよね。電車に乗った所でPeatixよりお支払い期限が切れてますとアナウンス。。。わお、他のイベント申し込みも重なってたから失念してしまった模様。電車の中で慌ててカード決済。あー交流会は締め切られている。。。 重い腰をあげていざ赤坂見附駅から星稜会館へ。場所がわからない、迷いに迷って受付するも開始時間が過ぎてた。交流会は?と聞かれ参加締め切られていますよねと答えると、1名キャンセルが入ったとのこと。どうしますか、勿論参加で!交流会参加できることに。 スタッフは若い女性たち。オープニングはジャズシンガーのUGさんから始まるお洒落な始まり。ワークショップは 午前の部と午後の部があり、合間に基調講演パネルディスカッション、最後にエンディング交流会もある盛りだくさんで素晴らしく練られた企画に感嘆。ワークショップはどれも参加したい内容ばかり。悩みに悩んで午前中は「演劇『ミモザウェイズ1910-2020』朗読ワークショップ」午後は「<わたしにもできる>ジェンダー平等の実現~女性差別撤廃条約の選択議定書批准へ」 〇午前ワークショップ 「#GGVA エンパワメントーク特別版~私のなかのアンコンシャス・バイアス~」(GG Voice & Action) 「経口中絶薬でなにが変わる?なにを変える?―堕胎罪・母体保護法をなくすために―」(SOSHIREN女(わたし)のからだから) 「“わたし”が安心して“わたし”でいられるために」(グリーフサポートせたがや) 「ウィメンズマーチ東京のつくり方」(ウィメンズマーチ東京2023実行委員会) 「演劇『ミモザウェイズ1910-2020』朗読ワークショップ」(日仏女性の人権架け橋 ミモザ実行委員) 〇午後ワークショップ 「性的同意ハンドブックを用いた、第三者介入の実践ワーク」(早稲田大学性的同意ハンドブックチーム) 「自分を語る言葉を紡ごう、見つけよう~性の語り、一緒に模索しませんか~」(性のワークショップ・あも会) 「モヤモヤを文字にしてZINEを作ろう」(Alliance YouToo) 「移民女性のリプロダクティブ・ヘルス・ライツを考える:技能実習生の妊娠・出産問題から」(NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク) 「フェミ映画上映会」(ウィメンズマーチ東京2023実行委員会) 「<わたしにもできる>ジェンダー平等の実現~女性差別撤廃条約の選択議定書批准へ」(女性差別撤廃条約実現アクション東京(OP-CEDAW ACTION東京)) 〇基調講演 「99%のためのフェミニズム運動を創造する」 菊地夏野 さん 99%のためのフェミニズムとは、国際的なウィメンズストライキの呼びかけで、運動を支える理論的提起。フェミニズムの歴史的な変遷と変質について、それを踏まえてどう行動するかのお話。資本主義は本質的にジェンダー的な抑圧の源泉であることがわかる。 。。。と書いてみたものの、実はその日寝不足で、研修中に眠くなったことがないのにその日に限りこの時間睡魔に襲われた。なので内容は覚えていず。断片的に聞くとフェミニズムの歴史が語られ淡々とした口調であったけど、重要な話であろうことはうっすら。で後で調べて絶賛後悔、フェミニズムの悩みを払拭する素晴らしい方だった、名刺交換すれば良かったよー。 午後のワークショップはフェミ議連の方々のブース。会報誌に掲載するので書いて欲しいと依頼された。わお、責任重いぞ。でそれに備えて基調講演は目がくっついてた(言い訳です😢)けれどこれだけ素晴らしい企画を考えた彼女たちが基調講演に呼んだ方、どういった方か知りたくなり、グッグったら、動画が出てきて、めっちゃ素晴らしい人だと判明。体系的批判的にかつ具体的にフェミニズムを捉えて、フェミニズムの日ごろのモヤモヤを払拭する明快さ。 以下の内容は当日話されていたかわからない。たぶんこんな話?とグッグって手にいれた菊池さんのフェミニズムのお話。違ってたらすみません。 性差別が見えづらいのは、私たちが男性中心的なものの見方で世界を見て、それに基づいて社会の仕組みが作られているからです。1%の富裕層と99%の私たちの格差を解消するネオリベラリズム(社会的市場経済に対して個人の自由や市場原理を再評価し、政府による個人や市場への介入を最低限とすべきと提唱する経済学上の思想) は私たちの生活を隅々まで縛っています。資本主義は名乗らずに挨拶なしに忍び込みます。 社会主義の主要な武器は社会的孤立、分断。フェミニズムの変質、リーンインフェミニズムは女性がキャリアアップすることが差別の解消につながると、エリート主義的行われることを、これ以上私たちが階段やピラミッドを駆け上がるのではなく、そのものを批判し、作り変えて行こうとする思想。 女性が担ってきた介護や育児や教育などのケアが減らされている。公的ケアが民営化され弱体化。ケアの危機を認識し危機感を深める一方で、他方のマジョリティーは危機に気づいていない。資本主義的信奉論者も、世の中は上に任せていればうまくいくという、成長していくという神話で、社会に広く薄く存在している。 右派ポピリズムで世の中が悪くなったのはグローバル化のせいなので、国境を閉じて昔に帰ればうまくいく。これは家父長制やレイシズムと結びついている。進歩的なネオリベラリズムは、フェミニズムの歴史から“権威”に指摘されると耳を傾けるけれども、自国の足元の女性たちの声にはなかなか目を向けようとしない、重視しないこと自体が、日本という国の男性中心社会のものの見方とか考え方を表してしまっている。 女性やジェンダーに関する事柄を軽くとらえて、それよりも経済や政治などのニュースになるようなマクロな問題、それは長く「男性的テーマ」とされてきた問題だが、狭い意味での経済的政治的な事柄を重視し、女性の声やジェンダーの問題を軽視してしまうという男性中心的なものの見方が、差別に気づけない理由にも、原因にもなっていると思う。 ストライキであり多様な連帯をトップダウンではなく一人一人の連携で成し遂げていく。『それが絶望を照らす光となる』←なにこれ素敵な一言、闇夜に彷徨う私にいまここ一番の至極の名言。今回のウィメンズコンベンションのコンセプトそのもの。眠気にやられた私を殴ってやりたい。 パネルディスカッション「99%のためのフェミニズムに必要なもの」 パネリスト:林貞和さん菊地夏野さん藤原久美子さん堀江有里さん 林貞和さんからは韓国のフェミニズム運動についての報告。2004年の<性売買防止法>を契機に、韓国における性売買 をめぐる女性運動の歴史の中に新たに登場した、「性労働者自身による性 労働者運動」についてのお話。当事者からの運動に考えさせられる。視覚障害のある藤原久美子さんは約20年前、医師や親から中絶を勧められたが、産むことを決断した。その後も、障害者、そして女性としての生きづらさはつきまとったとの話に涙が出そうだ。交流会でここに障がい者は私しかいないとの彼女の言葉に、女性の中でも分断がある、それをしているのは自分たちと認識させられた。堀江有里さんは牧師でレズビアン。天皇制は諸悪の根源であると。確かに女性皇族など今何時代の話でだが普段は考えもしない。皇室で産まれたからと言うだけで役割から逃れられない悲惨。様々な視点からのフェミニズム論にうなった。この辺で目がさえてた。 「演劇『ミモザウェイズ1910-2020』朗読ワークショップ」(日仏女性の人権架け橋 ミモザ実行委員) 報告者 リボアル堀井なみのさん・企画製作者・翻訳者 フランス人劇作家トリニダード・ガルシアと出会ったことから【ジェンダー平等×演劇】が生まれた。ジェンダー問題は、人権問題。女性視点で作られた物語を劇場上演するために、たくさんの人たちがかかわること自体が、ジェンダー平等社会の実現にむけての実践だと考えて企画したとのこと。4名が舞台に立ち、3名が1910年から現代までの3世代を演じる。演劇の一説を参加者で朗読。朗読後時代背景や参加者の意見交換が行われ、最後にみんなで朗読することでその時代を体感出来た。大正時代に女性たちによって運営されていた出版社「青鞜」が存在した1910年代の朗読したが、「青鞜」の進歩的な内容に驚愕。今出版しても物議をかもすであろう。現物が読みたくなった、いや発刊したい。   「<わたしにもできる>ジェンダー平等の実現~女性差別撤廃条約の選択議定書批准へ」(女性差別撤廃条約実現アクション東京(OP-CEDAW ACTION東京)) 報告者 女性差別撤廃条約実現アクション東京山下泰子さん国際女性の地位協会名誉会長  参加者 女性差別撤廃条約実現アクション(OP-CEDAWアクション)は、女性差別撤廃条約選択議定書の批准を目的にした共同行動。女性差別撤廃条約に関するさまざまな情報発信や勉強会の企画、国会議員への批准に向けた働きかけなどに取り組んでいる。国際女性の地位協会名誉会長の山下泰子さんから説明があった。申し訳ありません、活動を知りませんでした。8年間の市議の時にジェンダー平等について関心が低かったと反省。 ミニレクチャー:「選択議定書」って? ミニ動画「2 分でわかる選択議定書」視聴 勉強不足で選択議定書の重要性がわかっていなかった。とても分かりやすい動画だった。日本はあらゆる所でジェンダー平等がない、国会では議員の性差別発言などが問題になっている。これには議会からパワハラを受けた私が首がもげるほどうなずいた。選択議定書批准は私にも関係があるんだと身近になった。選択議定書を批准すると 個人通報制度に日本が加入となり、条約機関から人権侵害の原因となる法制度の改善を日本が国として求められることになる。つまり、日本の国内制度が国際人権基準に沿って改善される道を開くことにつながる。しかし政府は国際機関から司法に介入されることを嫌い、選択議定書の批准を拒んでいる。法律は作るけど守るつもりはないことが露呈され、ジェンダー平等を国際基準にするつもりはないと公言しているようなもの。議員の時に幾度もこの国に絶望した。ここでもかとため息。 PARTⅠ:地域で選択議定書の批准を求めて活動する女性たちのリレートーク&意見交換 ~多摩市・目黒区・武蔵野市のグループから 浅田由美子さん(多摩市男女平等を考える会)、五十嵐貴志子さん(目黒ジェンダー平等の会)、二子石薫さん(むさしの男女平等推進市民会議)3人とも市民の立場から議定書の批准を求める意見書の提出を求めて議会に働きかけた様子の報告があった。 多摩市男女平等を考える会は2013年に「多摩女と男の平等参画を推進する条例」の市民案を提案するメンバーで結成。「ジェンダーと法」など連続開催する等勉強を重ね、2021年の「ともフェス」をきっかけに選択議定書問題に取り組む事に決め、議員に働きかけ、意見書が全会一致で可決。五十嵐さんは同僚の女性が男性から嫌がらせを受けていることを見てから、目黒ジェンダー平等の会に参加。議員に働きかけ意見書採択。二子石薫さんは武蔵野市の男女平等推進条例を仲間と「条例市民案」を元に実現した過程で目黒の方々の意見書提出を知り取り組みを始めた。市民が時間をかけて働きかけている様子に、こういう地道な取り組みがジェンダー平等の意味を知り社会を動かしていく、1市民に戻った私の道しるべになるとても素晴らしいお話だった。 PARTⅡ:国会・地方議会へ働きかけよう! ~市民活動と議会からの報告&意見交換 国会・地方議会での意見書採択運動を朝倉むつ子さん(OP-CEDAWアクション共同代表)、地方議会・議員へのアプローチを中島みち子さん(OP-CEDAWアクション東京共同代表)、女性議員による議員提案を増田かおるさん(松戸市議会議員、全国フェミニスト議員連盟)から取り組みの説明があった。院内紹介議員81名、議定書意見書提出自治体2023年3月現在196。その中で栃木県で採択された所なしに愕然。世界からも日本からも遅れる地。まずい。増田さんは議員として動いて働きかけ松戸市は採択。 PARTⅢ:情報を広げよう! ~チラシや資料の活用についての報告&意見交換 今後どう議定書批准に向けて社会へどうアプローチすれば良いかについて、2つの取り組みを紹介。OP-CEDAWアクションの紹介を日向美砂子さん(OP-CEDAWアクション)から。文京区男女平等センター祭りでの展示をしたと田中和子さん(OP-CEDAWアクション東京共同代表)、前東京都文京区議会議員から。 PART毎に意見交換会が開かれて、参加者から次々に手があがり、活発な意見交換となった。印象的だったのは若い参加者からジェンダー平等に関心はあってもどう行動したらいいかわからない。こういう活動している人と出会ったことがない、皆さんはどういったことから繋がれたのかという質問だった。議員経験者としてはどうしたら若い方々と繋がれるのかと悩んでいた。では彼女たちは何で知ったかと言うとSNS。やはり、ここを強化しないと運動が広がらない、わかってはいたけどSNSが苦手なお年頃(今年還暦)。ジェンダー平等を進めるために多世代巻き込むには今後はSNSの強化がキーボード。   G7が来ちゃった G7の日光市のジェンダー平等の取り組みはマイナスからの出発。会合が来ると知らない前年に、人権・男女参画課を廃止し、総務の中に係とすると決定していた。当時議員だった私はあり得ないその組織改編案に、他2名の女性議員と反対の意見、おっと日光市議会は意見は言っては駄目(注意される)なので質疑をした。がさっくり通過。 少子化が加速し危険水域の日光市、年間出生数が77,000人の人口で400人を切っている。その原因の一旦はジェンダーの不平等にあると考えてきた。職員みても課長級の女性がほとんどいない。女性を大事にして欲しいと一般質問してきた。そんな日光市で来てはならない男女共同参画のG7。係にして人員削減した中での開催、職員への負担が半端ないでしょう、お気の毒でならない。 G7の日光市独自の取り組みは映画の上映、男性に家事の鉄人育成事業、女性デジタル人材支援育成、子ども会議。後者2つの事業は議員の時に提案したが叶わなかったもの。ここで生かされて大変嬉しいが、新たな提案が欲しい。これではジェンダー指数116位の現実があらわになってしまう。 G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合が開催が目前。日光市でジェンダー平等を進める絶好の機会。議員でない今かえって自由に出来る。たくさんのヒントを得て動く自信を貰いました。まず6月議会へ向けて選択議定書の陳情を自分で出そう。日光市・鹿沼市・宇都宮市・壬生町・栃木県に提出。全市町に出したかったけど時間が足りない。陳情審査対する議会の温度差もわかり、何と自分がいた日光市が一番お粗末。ここは私自身の責任でもある、反省しなくちゃ、市民の皆さまごめんなさい。 せっかくの世界から学べる機会、そして市民の皆様にジェンダー平等とは何か考えるチャンス。「応援」企画を県が6月9日まで募集し、5月10日現在26。観光都市なのでおもてなし企画が多い。ジェンダー平等の本質に迫る独自企画は少ない。 5日の発表の皆さまは長年かけて地道に活動して来られた、私も頑張りたい。で演劇『ミモザウェイズ1910-2020』の映像上映、そこからジェンダー平等について語り行動する会を開催予定まで来た。 是非来られる方は日光市の映画上映にお越しください。支援金も募っております。   最期にウィメンズコンベンションのみなさんからのメッセージ 何よりもフェミニスト同士連帯できたのが嬉しかったです なかなか友人や会社の同僚とは話しにくいフェミニズムの話 まずはフェミニスト同士でゆるやかに話せるよう練習して、フェミニストでない人とも話せるようになりたいです 私たち一人一人には社会を変える力がある ウィメンズマーチ東京2023およびウィメンズコンベンションの開催を通して、ジェンダーに基づく差別や暴力に反対するたくさんの人とつながり、声を上げ、学び合い、フェミニズム運動に参加する人たちの輪をより大きく広げていきたいと考えています。 私たちの生きている社会は一日で大きく変わることはないけれど、私たち一人一人には社会を変える力があると信じて、これからもアクションを起こし続けていきたいです。