活動報告/日々の考え

日光市のまちづくりに参考になる事例や、
私自身が学ぶ必要を感じることなど、
視察や取材に行ったり、勉強会に参加したり…。
そんな日々の考えや活動を発信します。
日々の考えのブログ記事一覧

子どもの権利擁護活動~市民だからできること~

第一回 里親家庭のあすを考える会 勉強会 *日時:2024年5月21日(火)13時〜 *場所:参議院会館 オンライン視聴 精神科医である黒木宜夫医師の臨床経験を元に「強行な別離が子どもへ与える影響」について学びました。 2003年に市民活動支援センターを設立した時に、行政から児童虐待を市で対応したいと相談がありました。 その時に行政に子どもの虐待対応の政策を提案。その土台となる自治体を共に視察に行き設立したのが『NPOだいじょうぶ』 さん。設立は2005年です。 官民協働による先進的な政策でした。そのために日光市は独自の予算をつけて子どもたちを守って来ました。 それ以来子どもの虐待に感心を寄せて来ました。近年は経済の悪化により親の貧困が増え、親の離婚の増加など、子どもたちを取り巻く環境は悪化の一途。 『だいじょうぶ』さんだけでは対応出来ない状況にあり、議員の時には子ども食堂の立ち上げサポートもしました。子どもたちの状況の悪化に、今では日光市でも十分な対応とは言えず、市に改善を求めて行動を起こした時に落選しました。 とても気になるお子さんの状況が改善をみず、後ろ髪を引かれています。その子の人生がかかっています。諦めるわけにはいきません。なのでこうして勉強を続けています。 それに市民活動支援センターも『だいじょうぶ』さんも提言したのは一市民の時。その方が自由であり闘えるとも思っています。 最近は全国で県内で突然の児童相談所の介入による一時保護など子どもが本人の意思とは異なり、突如として生活の場を変更されるといった事例が増えています。こうした状況は、実の親子だけでなく、里親子にも多数発生しており児童福祉にあるべき姿が損なわれていると感じます。 今日様々な事例から「こどもの最善の利益」とは何か考えさせられました。子どもたちの権利を守る制度の脆弱性を痛感。 現職議員のみなさまどうか勉強して、国で県で市町村で子どもたちを守る行動を!お願い致します。 ※里親家庭のあすを考える会とは・・・https://sites.google.com/view/satoasu/home 2023年5月に全国各地の里親と元里親で立上げた当事者団体です。 主に、児童の福祉に叶わない児童相談所が招いた混乱から里親子を救済するため、また、再発防止のため、課題解決に向けた活動を行っています。 2023年8月「納得のいかない委託解除を経験した里親のアンケート調査」を実施 同年11月には全国から20名の里親が参議院会館に集まり、こども家庭庁へのヒアリングを行うと共に、意見書提出を行い大きく報道がされました。現在会員は40名に達し現在も全国から相談の連絡が入ります。 里親制度の課題解決には法整備が必要です。 何より私たちは「こどもの最善の利益」を追求することを第一に活動を行っています。 「里親家庭のあすを考える会」代表 小橋川 学 *参考  引き渡し差し止め求める裁判 里親「子の最善の利益考えたか」  琉球朝日放送 報道制作局  2022年2月25日

映画『福田村事件』の闇がそのまま今に

★映画『福田村事件』ヒカリ座 23日まで栃木県映画センターLINEで割引券あり 森達也監督、井浦新・田中麗奈・永山瑛太出演 関東大震災直後の大正12(1923)年9月6日、利根川沿いの千葉県東葛飾郡神田村大字三ツ堀(現・野田市三ツ堀)で、香川県からやって来ていた売薬行商人の一行15人が自警団に包囲され、うち子供を含む9人が虐殺された史実に基づいている映画。 各地で朝鮮人が日本人を殺すために井戸に毒を入れたなどのデマにより虐殺が行われた背景があり起きた事件。 この福田村事件は、●日本人が朝鮮人と疑われて殺されてしまったこと、●この行商人一行が、当時、厳しい差別を受けていた被差別部落の人々であったこと 観てる途中で哀しくて涙が流れる。観た後に暗澹たる気持ちで立ち上がれない。100年前の事件なのに、今の日本でも起きてることではないか。 杉田水脈衆議院議員は「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」などと侮辱した投稿を巡り、今月までに札幌と大阪の法務局から人権侵犯だと認定された。しかし、過ちを認めず、自民党も咎めたりしない。未だに国会議員である。最近議席を伸ばしている参政党は、外国人労働者の増加を抑制し、外国人参政権を認めない。 今年3月6日、スリランカ出身のラトナヤケ・リヤナゲ・ウィシュマ・サンダマリさんが、名古屋出入国在留管理局(以下、名古屋入管)の収容施設で亡くなった。英語講師を夢見て来日後、学校に通えなくなり、昨年8月に施設に収容された。亡くなる直前には歩けないほど衰弱し、嘔吐してしまうため面会中もバケツを持っていたと支援団体などが指摘している。 それでも、点滴などの措置は最後まで受けられなかった。誰がウィシュマさんを死なせたのか?収容職員か、収容施設を改善しない政府か、そんな政府を選び続ける私たちか。。。 朝鮮人虐殺に荷担したメディア。そのメディアは今は真実を報道してるのか。杉田水脈衆議院議員を咎め、ウィシュマさんの事件の真相に迫っているのか。 100年前と変わらない差別があり、それを許す私たちがいる。そのことを問うてくる映画だった。 『いつか差別されない日がくる』 『何故生まれて来たのか』 『あったことを何故書いてはならないのか』 この言葉が重く響く。 #映画福田村事件 #ヒカリ座って凄い #栃木県映画センターLINE

政治再建

沼津市は安芸高田市と同様政治再建が必要   以下の文は全国ニュースになった『タケノコ』江本議員、『駐車場』山下議員は友人であり、ニュースになったような市民を裏切る行為をしていないため、以前から応援するために沼津市まで駆けつけ、沼津朝日新聞に投稿目的で書いたものです。記事になることはなかったのですが。。。   今回全国ニュースになった『タケノコ』江本議員、『駐車場』山下議員の問題は、地方政治の機能不全が起こした問題であり、両議員に問題があるのではない、この問題を解決できるは沼津市民であると考えて投稿します。 以前沼津市議会で山下議員の駐車場問題で不当な全体会議が開催された事を書いた元日光市議です。今回の問題はそもそも沼津市の市有財産の管理の杜撰さが露呈したことであり、市(行政)が責任を回避するために、市(行政)と議会多数派が、本来は被害者の立場にある山下議員を訴訟に持ち込んだ行政としてあってはならないことです。 全国の議員仲間が自分の地域でも起こりうる換地の問題だと所属の自治体に問い合わせをしています。民地の中に市有地がある場合は、ほとんどが昭和の頃のやり取りによるもので、発覚はたいてい相続の時。市としてはもちろん話し合いと根気強い交渉による解決をめざし、市民を相手に裁判を起こすなどありえないということでした。そのことを議会で訴えた江本議員が出席停止となりました。 そのことが起こった10月16日沼津市議会を傍聴していました。同僚議員を提訴にあたって正当性は微塵も感じない議論、市民の声が届かない行政と議会、メディアの真実を追求しない態度、これは安芸高田市より酷い政治が行われていると思いました。絶望が広がりました。 両議員への度重なる懲罰の背景に『新たなごみ焼却場の建設は違法』『JR沼津駅高架化反対』を訴える両市議の政治姿勢があると思っています。提訴や懲罰処分という手段で反対派を排除しようとしているではないかと思えてなりません。これは全国の地方議会で起こっている市民派少数派議員への虐めです。 沼津駅周辺鉄道高架事業認可取り消し求めた裁判で、海渡雄一弁護士は「沼津市の財政では湯水のように金のかかる事業をやる余裕はない。市を急速に衰退させ、若い世代にも魅力の無い街にしてしまう誤った政策だ」と話しています。両市議は市の将来を考えて反対しているのです。 議員は市政の監査をする責務を負っています。国の事業であろうと市が関わることであれば適切でないと考えたときに声をあげる事が重要です。議会は言論の府ですから発言の自由が担保されるのが当然です。それが市政に反対するからと言論の府である議会が懲罰で言論を封鎖するなんてもっともあってはなりません。議会と市長は二元代表制です。議会がなんでも市長の言う通りで良いなら議会はいりません。 それが沼津市で行われているのであればそれこそ質されなければなりません。議会を質すことをしている安芸高田市の石丸市長の発言を議会傍聴中思い出していました。そこにこの全国を揺るがすことになったことへの解決策があると思ったからです。 YouTubeにありました。言葉を一字一句大切にする市長ですし、皆様にとっても大切な事なので、長いですがそのまま引用します。 記者がなぜ安芸高田市がこんなに注目を浴びているのか聞いた時の答えです。 『本質的には世の人たち日本人が知りたかったもの、それを出せた。地方議会って地方政治ってもっと広く言えば政治って自分たちにとってなんなんだろう、もやもやした問いですね。選挙の度メディアの投票率が下がりました、若者に投票に行って欲しい、もっと政治に関心を持ちましょうと声をあげられました。むなしく響いてましたよね。そうじゃないんですよ、市民国民市民が知りたかったのは、どこに問題があるのか、どうすれば良いのか『問い』と『答え』ですよね。これを私なりに定義して発信して来たつもりです。それが本質的な意味では視聴者に響いた』 更にそうした発信を続けていかれるか記者が聞いた。 『安芸高田市の知名度をあげたいんですけど、第一には政治再建。この市市政、議会に問題があると捉えているですが、これを改めていくには徹底的な情報発信をする必要がある。安芸高田市に限らずいろんな自治体国においても同じ現象が起きてます。見えない所で。なのでそれらを掘り起こし、真に国民主権とは何ぞやと言うのを国民がもう一遍考えるようにならないと、もうこの国立ち行かないと思っています。安芸高田市20年後厳しいねっていうのは他人事じゃないんですね。1700ある自治体にほとんどに共通する話で、ほとんどに共通するならば残りのわずか生き残りそうな大都市も20年後巻きもまれますよ。無傷じゃすみません。その時日本という国家は崩れると思います。そうならないように今からちょっとづつ立て直していくべきだと思いますので、まずは安芸高田市の政治の話であるんですが広く全国、国においても必要な動きなんじゃないかなと思っています。』 政治に無関心でも政治に関わらないで済む人はいません。沼津市の市政・議会で行われているどこに問題があるのか、どうすれば良いのか『問い』と『答え』を提示するために両議員が報告会を開催しています。そしてこの問題は各地の議会で起こっている問題です。あなたの住む町の議会が安芸高田市議会なのか、そうでないのか。あなたの投票している人が清志会に所属するような議員なのか、そうでないのか。そのことが問われています。選んだ結果将来につけを残す政策に賛成する人が政治を行い今のどうしようもない日本になった、なら投票先を将来につけを残さない取り組みをしてくれる議員・市長・知事・国会議員を選び直す。それが政治再建に繋がります。あなたの1票が政治を変える力です。

99%のフェミニズム。。。この題名で撤退する人、ちょ待て(←キムタク風)

私たち一人一人には社会を変える力がある 『絶望を照らす光となる』   去年までの議員経験、去年から今年の選挙応援で、闇を見ていたそんな日々に一筋の光を見いだせた至福の日となった、5月5日 この日ウィメンズコンベンションが東京で初めて開催された。丸1日ジェンダー平等やフェミニズムについて考えた日。これからの道標と出会った記念の日となった。なので皆さま、これは女性問題でなく、男性への影響も多いので詳細に書きます! 参加者は200名。主催はウィメンズマーチをきっかけにジェンダー平等やフェミニズムに関心をもった人たちと、これまで活動を続けてきたフェミニストアクティビストたち。 「ウィメンズコンベンション」は、ウィメンズマーチをきっかけにジェンダー平等やフェミニズムに関心を持った人たちと、社会課題についてフェミニズムの視点から取り組んできた人たちが交流し、学び合い、これからのフェミニズム運動を共につくっていくためのイベント。 このイベントをフェミ議連で知り、GWだし(なんの予定もないのに)と悩んでぎりぎりにPeatixで申し込みコンビニ決済した。悩んだ理由はリアル参加だったから。つい最近選挙で沼津へ行き、帰り際孫に会いに東京に行ってたし。コロナ禍でリモートで慣れたのにリアルかめんどくさいなと。 がG7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合が日光市で6月24・25日に開催される。それに伴い県でG7栃木県・日光男女共同参画・女性活躍担当大臣会合応援事業が募集されており、応募できないかと企画を探していた。なら行くしかないよね。電車に乗った所でPeatixよりお支払い期限が切れてますとアナウンス。。。わお、他のイベント申し込みも重なってたから失念してしまった模様。電車の中で慌ててカード決済。あー交流会は締め切られている。。。 重い腰をあげていざ赤坂見附駅から星稜会館へ。場所がわからない、迷いに迷って受付するも開始時間が過ぎてた。交流会は?と聞かれ参加締め切られていますよねと答えると、1名キャンセルが入ったとのこと。どうしますか、勿論参加で!交流会参加できることに。 スタッフは若い女性たち。オープニングはジャズシンガーのUGさんから始まるお洒落な始まり。ワークショップは 午前の部と午後の部があり、合間に基調講演パネルディスカッション、最後にエンディング交流会もある盛りだくさんで素晴らしく練られた企画に感嘆。ワークショップはどれも参加したい内容ばかり。悩みに悩んで午前中は「演劇『ミモザウェイズ1910-2020』朗読ワークショップ」午後は「<わたしにもできる>ジェンダー平等の実現~女性差別撤廃条約の選択議定書批准へ」 〇午前ワークショップ 「#GGVA エンパワメントーク特別版~私のなかのアンコンシャス・バイアス~」(GG Voice & Action) 「経口中絶薬でなにが変わる?なにを変える?―堕胎罪・母体保護法をなくすために―」(SOSHIREN女(わたし)のからだから) 「“わたし”が安心して“わたし”でいられるために」(グリーフサポートせたがや) 「ウィメンズマーチ東京のつくり方」(ウィメンズマーチ東京2023実行委員会) 「演劇『ミモザウェイズ1910-2020』朗読ワークショップ」(日仏女性の人権架け橋 ミモザ実行委員) 〇午後ワークショップ 「性的同意ハンドブックを用いた、第三者介入の実践ワーク」(早稲田大学性的同意ハンドブックチーム) 「自分を語る言葉を紡ごう、見つけよう~性の語り、一緒に模索しませんか~」(性のワークショップ・あも会) 「モヤモヤを文字にしてZINEを作ろう」(Alliance YouToo) 「移民女性のリプロダクティブ・ヘルス・ライツを考える:技能実習生の妊娠・出産問題から」(NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク) 「フェミ映画上映会」(ウィメンズマーチ東京2023実行委員会) 「<わたしにもできる>ジェンダー平等の実現~女性差別撤廃条約の選択議定書批准へ」(女性差別撤廃条約実現アクション東京(OP-CEDAW ACTION東京)) 〇基調講演 「99%のためのフェミニズム運動を創造する」 菊地夏野 さん 99%のためのフェミニズムとは、国際的なウィメンズストライキの呼びかけで、運動を支える理論的提起。フェミニズムの歴史的な変遷と変質について、それを踏まえてどう行動するかのお話。資本主義は本質的にジェンダー的な抑圧の源泉であることがわかる。 。。。と書いてみたものの、実はその日寝不足で、研修中に眠くなったことがないのにその日に限りこの時間睡魔に襲われた。なので内容は覚えていず。断片的に聞くとフェミニズムの歴史が語られ淡々とした口調であったけど、重要な話であろうことはうっすら。で後で調べて絶賛後悔、フェミニズムの悩みを払拭する素晴らしい方だった、名刺交換すれば良かったよー。 午後のワークショップはフェミ議連の方々のブース。会報誌に掲載するので書いて欲しいと依頼された。わお、責任重いぞ。でそれに備えて基調講演は目がくっついてた(言い訳です😢)けれどこれだけ素晴らしい企画を考えた彼女たちが基調講演に呼んだ方、どういった方か知りたくなり、グッグったら、動画が出てきて、めっちゃ素晴らしい人だと判明。体系的批判的にかつ具体的にフェミニズムを捉えて、フェミニズムの日ごろのモヤモヤを払拭する明快さ。 以下の内容は当日話されていたかわからない。たぶんこんな話?とグッグって手にいれた菊池さんのフェミニズムのお話。違ってたらすみません。 性差別が見えづらいのは、私たちが男性中心的なものの見方で世界を見て、それに基づいて社会の仕組みが作られているからです。1%の富裕層と99%の私たちの格差を解消するネオリベラリズム(社会的市場経済に対して個人の自由や市場原理を再評価し、政府による個人や市場への介入を最低限とすべきと提唱する経済学上の思想) は私たちの生活を隅々まで縛っています。資本主義は名乗らずに挨拶なしに忍び込みます。 社会主義の主要な武器は社会的孤立、分断。フェミニズムの変質、リーンインフェミニズムは女性がキャリアアップすることが差別の解消につながると、エリート主義的行われることを、これ以上私たちが階段やピラミッドを駆け上がるのではなく、そのものを批判し、作り変えて行こうとする思想。 女性が担ってきた介護や育児や教育などのケアが減らされている。公的ケアが民営化され弱体化。ケアの危機を認識し危機感を深める一方で、他方のマジョリティーは危機に気づいていない。資本主義的信奉論者も、世の中は上に任せていればうまくいくという、成長していくという神話で、社会に広く薄く存在している。 右派ポピリズムで世の中が悪くなったのはグローバル化のせいなので、国境を閉じて昔に帰ればうまくいく。これは家父長制やレイシズムと結びついている。進歩的なネオリベラリズムは、フェミニズムの歴史から“権威”に指摘されると耳を傾けるけれども、自国の足元の女性たちの声にはなかなか目を向けようとしない、重視しないこと自体が、日本という国の男性中心社会のものの見方とか考え方を表してしまっている。 女性やジェンダーに関する事柄を軽くとらえて、それよりも経済や政治などのニュースになるようなマクロな問題、それは長く「男性的テーマ」とされてきた問題だが、狭い意味での経済的政治的な事柄を重視し、女性の声やジェンダーの問題を軽視してしまうという男性中心的なものの見方が、差別に気づけない理由にも、原因にもなっていると思う。 ストライキであり多様な連帯をトップダウンではなく一人一人の連携で成し遂げていく。『それが絶望を照らす光となる』←なにこれ素敵な一言、闇夜に彷徨う私にいまここ一番の至極の名言。今回のウィメンズコンベンションのコンセプトそのもの。眠気にやられた私を殴ってやりたい。 パネルディスカッション「99%のためのフェミニズムに必要なもの」 パネリスト:林貞和さん菊地夏野さん藤原久美子さん堀江有里さん 林貞和さんからは韓国のフェミニズム運動についての報告。2004年の<性売買防止法>を契機に、韓国における性売買 をめぐる女性運動の歴史の中に新たに登場した、「性労働者自身による性 労働者運動」についてのお話。当事者からの運動に考えさせられる。視覚障害のある藤原久美子さんは約20年前、医師や親から中絶を勧められたが、産むことを決断した。その後も、障害者、そして女性としての生きづらさはつきまとったとの話に涙が出そうだ。交流会でここに障がい者は私しかいないとの彼女の言葉に、女性の中でも分断がある、それをしているのは自分たちと認識させられた。堀江有里さんは牧師でレズビアン。天皇制は諸悪の根源であると。確かに女性皇族など今何時代の話でだが普段は考えもしない。皇室で産まれたからと言うだけで役割から逃れられない悲惨。様々な視点からのフェミニズム論にうなった。この辺で目がさえてた。 「演劇『ミモザウェイズ1910-2020』朗読ワークショップ」(日仏女性の人権架け橋 ミモザ実行委員) 報告者 リボアル堀井なみのさん・企画製作者・翻訳者 フランス人劇作家トリニダード・ガルシアと出会ったことから【ジェンダー平等×演劇】が生まれた。ジェンダー問題は、人権問題。女性視点で作られた物語を劇場上演するために、たくさんの人たちがかかわること自体が、ジェンダー平等社会の実現にむけての実践だと考えて企画したとのこと。4名が舞台に立ち、3名が1910年から現代までの3世代を演じる。演劇の一説を参加者で朗読。朗読後時代背景や参加者の意見交換が行われ、最後にみんなで朗読することでその時代を体感出来た。大正時代に女性たちによって運営されていた出版社「青鞜」が存在した1910年代の朗読したが、「青鞜」の進歩的な内容に驚愕。今出版しても物議をかもすであろう。現物が読みたくなった、いや発刊したい。   「<わたしにもできる>ジェンダー平等の実現~女性差別撤廃条約の選択議定書批准へ」(女性差別撤廃条約実現アクション東京(OP-CEDAW ACTION東京)) 報告者 女性差別撤廃条約実現アクション東京山下泰子さん国際女性の地位協会名誉会長  参加者 女性差別撤廃条約実現アクション(OP-CEDAWアクション)は、女性差別撤廃条約選択議定書の批准を目的にした共同行動。女性差別撤廃条約に関するさまざまな情報発信や勉強会の企画、国会議員への批准に向けた働きかけなどに取り組んでいる。国際女性の地位協会名誉会長の山下泰子さんから説明があった。申し訳ありません、活動を知りませんでした。8年間の市議の時にジェンダー平等について関心が低かったと反省。 ミニレクチャー:「選択議定書」って? ミニ動画「2 分でわかる選択議定書」視聴 勉強不足で選択議定書の重要性がわかっていなかった。とても分かりやすい動画だった。日本はあらゆる所でジェンダー平等がない、国会では議員の性差別発言などが問題になっている。これには議会からパワハラを受けた私が首がもげるほどうなずいた。選択議定書批准は私にも関係があるんだと身近になった。選択議定書を批准すると 個人通報制度に日本が加入となり、条約機関から人権侵害の原因となる法制度の改善を日本が国として求められることになる。つまり、日本の国内制度が国際人権基準に沿って改善される道を開くことにつながる。しかし政府は国際機関から司法に介入されることを嫌い、選択議定書の批准を拒んでいる。法律は作るけど守るつもりはないことが露呈され、ジェンダー平等を国際基準にするつもりはないと公言しているようなもの。議員の時に幾度もこの国に絶望した。ここでもかとため息。 PARTⅠ:地域で選択議定書の批准を求めて活動する女性たちのリレートーク&意見交換 ~多摩市・目黒区・武蔵野市のグループから 浅田由美子さん(多摩市男女平等を考える会)、五十嵐貴志子さん(目黒ジェンダー平等の会)、二子石薫さん(むさしの男女平等推進市民会議)3人とも市民の立場から議定書の批准を求める意見書の提出を求めて議会に働きかけた様子の報告があった。 多摩市男女平等を考える会は2013年に「多摩女と男の平等参画を推進する条例」の市民案を提案するメンバーで結成。「ジェンダーと法」など連続開催する等勉強を重ね、2021年の「ともフェス」をきっかけに選択議定書問題に取り組む事に決め、議員に働きかけ、意見書が全会一致で可決。五十嵐さんは同僚の女性が男性から嫌がらせを受けていることを見てから、目黒ジェンダー平等の会に参加。議員に働きかけ意見書採択。二子石薫さんは武蔵野市の男女平等推進条例を仲間と「条例市民案」を元に実現した過程で目黒の方々の意見書提出を知り取り組みを始めた。市民が時間をかけて働きかけている様子に、こういう地道な取り組みがジェンダー平等の意味を知り社会を動かしていく、1市民に戻った私の道しるべになるとても素晴らしいお話だった。 PARTⅡ:国会・地方議会へ働きかけよう! ~市民活動と議会からの報告&意見交換 国会・地方議会での意見書採択運動を朝倉むつ子さん(OP-CEDAWアクション共同代表)、地方議会・議員へのアプローチを中島みち子さん(OP-CEDAWアクション東京共同代表)、女性議員による議員提案を増田かおるさん(松戸市議会議員、全国フェミニスト議員連盟)から取り組みの説明があった。院内紹介議員81名、議定書意見書提出自治体2023年3月現在196。その中で栃木県で採択された所なしに愕然。世界からも日本からも遅れる地。まずい。増田さんは議員として動いて働きかけ松戸市は採択。 PARTⅢ:情報を広げよう! ~チラシや資料の活用についての報告&意見交換 今後どう議定書批准に向けて社会へどうアプローチすれば良いかについて、2つの取り組みを紹介。OP-CEDAWアクションの紹介を日向美砂子さん(OP-CEDAWアクション)から。文京区男女平等センター祭りでの展示をしたと田中和子さん(OP-CEDAWアクション東京共同代表)、前東京都文京区議会議員から。 PART毎に意見交換会が開かれて、参加者から次々に手があがり、活発な意見交換となった。印象的だったのは若い参加者からジェンダー平等に関心はあってもどう行動したらいいかわからない。こういう活動している人と出会ったことがない、皆さんはどういったことから繋がれたのかという質問だった。議員経験者としてはどうしたら若い方々と繋がれるのかと悩んでいた。では彼女たちは何で知ったかと言うとSNS。やはり、ここを強化しないと運動が広がらない、わかってはいたけどSNSが苦手なお年頃(今年還暦)。ジェンダー平等を進めるために多世代巻き込むには今後はSNSの強化がキーボード。   G7が来ちゃった G7の日光市のジェンダー平等の取り組みはマイナスからの出発。会合が来ると知らない前年に、人権・男女参画課を廃止し、総務の中に係とすると決定していた。当時議員だった私はあり得ないその組織改編案に、他2名の女性議員と反対の意見、おっと日光市議会は意見は言っては駄目(注意される)なので質疑をした。がさっくり通過。 少子化が加速し危険水域の日光市、年間出生数が77,000人の人口で400人を切っている。その原因の一旦はジェンダーの不平等にあると考えてきた。職員みても課長級の女性がほとんどいない。女性を大事にして欲しいと一般質問してきた。そんな日光市で来てはならない男女共同参画のG7。係にして人員削減した中での開催、職員への負担が半端ないでしょう、お気の毒でならない。 G7の日光市独自の取り組みは映画の上映、男性に家事の鉄人育成事業、女性デジタル人材支援育成、子ども会議。後者2つの事業は議員の時に提案したが叶わなかったもの。ここで生かされて大変嬉しいが、新たな提案が欲しい。これではジェンダー指数116位の現実があらわになってしまう。 G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合が開催が目前。日光市でジェンダー平等を進める絶好の機会。議員でない今かえって自由に出来る。たくさんのヒントを得て動く自信を貰いました。まず6月議会へ向けて選択議定書の陳情を自分で出そう。日光市・鹿沼市・宇都宮市・壬生町・栃木県に提出。全市町に出したかったけど時間が足りない。陳情審査対する議会の温度差もわかり、何と自分がいた日光市が一番お粗末。ここは私自身の責任でもある、反省しなくちゃ、市民の皆さまごめんなさい。 せっかくの世界から学べる機会、そして市民の皆様にジェンダー平等とは何か考えるチャンス。「応援」企画を県が6月9日まで募集し、5月10日現在26。観光都市なのでおもてなし企画が多い。ジェンダー平等の本質に迫る独自企画は少ない。 5日の発表の皆さまは長年かけて地道に活動して来られた、私も頑張りたい。で演劇『ミモザウェイズ1910-2020』の映像上映、そこからジェンダー平等について語り行動する会を開催予定まで来た。 是非来られる方は日光市の映画上映にお越しください。支援金も募っております。   最期にウィメンズコンベンションのみなさんからのメッセージ 何よりもフェミニスト同士連帯できたのが嬉しかったです なかなか友人や会社の同僚とは話しにくいフェミニズムの話 まずはフェミニスト同士でゆるやかに話せるよう練習して、フェミニストでない人とも話せるようになりたいです 私たち一人一人には社会を変える力がある ウィメンズマーチ東京2023およびウィメンズコンベンションの開催を通して、ジェンダーに基づく差別や暴力に反対するたくさんの人とつながり、声を上げ、学び合い、フェミニズム運動に参加する人たちの輪をより大きく広げていきたいと考えています。 私たちの生きている社会は一日で大きく変わることはないけれど、私たち一人一人には社会を変える力があると信じて、これからもアクションを起こし続けていきたいです。

日光市長 大嶋一生さん逝去

議会からお昼過ぎに連絡がありました。その後ネットニュースで流れ、市民も知るところとなっている事を知りました。 一報を受けた時に、さぞや無念であったろうと思うばかり。。。 2月定例会ではお声が出づらく、体調が良くないのではと心配していました。かなり無理をしている、出来れば入院治療した方が良いのにと。 その前にも偶然私がいるのを気付かず、市長が会議室に入る時に、大きなため息ついて、よっこらしょと自分に活を入れておられた。 弱気な所を見せない市長、そのご様子にかなり辛いのだと。命を大事にして欲しい、このまま公務を続けて大丈夫なのか。お会いする度に心配でした。 それでも公務をこなして、難しい市政運営に尽力されていました。 定例会中の入院。そこも責任感が強い市長にとってお辛いことでしたでしょう。これでやっと治療に専念出来、回復して欲しいと願っていました。 2度目の市長選挙で激戦を制し市長になった大嶋さん。大嶋さんとは青年会議所にいらしている時からの古いお付き合いでした。 直言実行の豪腕タイプ。が市長になった時には日光市の財政難は酷く、豪腕を振るうとハレ−ションを招き、大変な苦労をされていました。 間近で見ていた私たち会派市民志向フォ−ラムは、市長を応援し難局を乗り切らねばと、市長にも力になりたいと話して来ました。 そのような中で病が発覚。潔く病気を表明、しかしその後コロナ禍が来て、財政難とコロナ禍にどれ程心を傷めておられたか。 病と闘う時間が取れたのか、命がけで日光市のために尽力されて。。。道半ばで逝ってしまわれました。悲しくて仕方ありません。 心よりご冥福をお祈りします。